クトゥルフ神話TRPG(KP:外須葉九)

投稿者:外須葉九

日本版CoCシナリオ集,「七つの怪談」より「牛の首」をやりました.
このシナリオではハンドアウトが採用され,ハンドアウトごとに情報が与えられるというギミックがあり,なかなか好評を得ていたようです.

プレイング

今回のセッションではPCたちに共通の導入がなく,序盤はそれぞれの動機のままに動き回るというものだったので,擬似シーン制的なマスタリングを心がけてみました.
序盤のプレイは慎重かつ順調に進んでいました.しかし,情報を集めすぎたPL達の行動がシナリオの想定外の方へ動き出し,主な舞台となる村の方向へ動かなくなってしまい,中盤以降は情報が停滞しながら恐怖だけが募るという,詰み(諦め)パターンに陥りそうになりました(笑).キーパーは楽しかったですが.
そんなこんなで,ヒロインとの存在しなかったはずのメロシーン(秋野君ごめんなさい)でお茶を濁しつつもラストシーンへなし崩し的に突入させ,無事事件を解決することができました.
結局PL5名中,死亡2名・発狂2名・無事1名というクトゥルフらしい感じに終わりました.

反省

明らかに恐怖を煽り過ぎました(笑).
今回のシナリオは正気度ロールの回数が少なめなのですが,キーパーの裁量で時々はさんでみたり,演出的に煽ってみたりetc….自分にはシナリオを状況に応じて巻いていく技術が必要でしょう.
また,新入生に割り当てたハンドアウトが明らかにプレイしにくかったです.これは今回のシナリオを十分に読み込む時間がなかったとはいえ,プリプレイの時点で注意しておくべきことでした.
今回は状況的に考えて,元のシナリオより若干デッドリーに調整しましたが,本当にこの位のバランスで大丈夫かということに関しても考えるべきでした.これは反省というよりは,再考の余地でしょう.

今回のセッションにおいては,臆病なPLをどうやって引っ張る・押すかという技術が如何に重要かということが身に沁みました.

その他

CoCとハンドアウト,シーン制って実に相性がよいなあと感じました.
特にハンドアウト.CoCは現実世界の人間が偶然怪異に巻き込まれるというパターンが多く,キャラのシナリオにかかわり続ける動機付けに困る側面があること,特定の技能がないとゲームそのものが進行しなくなるor詰むケースがあるため,それらを事前に指定できる仕組みは非常に有用でしょう.
最後に,KP(GM)からの配布資料は雰囲気が出てよいギミックだと感じました.あまり長い文はプレイが止まって迷惑かもしれませんが(笑).

プレイの感想等,求む!